コラム

2009/12/18

流行から定着そして文化へ(茨城・HS)


▼新型インフルエンザの流行から、すでに半年以上が経過した。その勢いは一向に衰える気配を見せず、相変わらず世界各国で猛威を振るっているようだ。冬本番を迎えた今後は本格的に季節性がはやりだす時期なので、より一層の注意が必要になる

▼それにしても、春先から始まった騒動が今でも続いているのだから、いかに新型ウイルスが恐ろしいかがよくわかる。11月下旬1週間の全国患者数は150万人を軽く超え、若年層ばかりでなく、20代、30代にも流行が拡大している傾向にあるという。はやりものが好きな筆者は幸いにしてまだ感染していないが、こんな流行は丁重にお断りしたいものだ

▼「流行」が一般化するとそれは「定着」し、そして定着したものは「文化」へと発展する。最近スーパーで買い物をしていると、大半の人がエコバッグやカゴを持参している姿を見かける。茨城県では7月からマイバッグ運動が始まり、レジ袋が有料になった。そのせいか、レジ待ちをしている時に袋を購入する人をほとんど見たことがない

▼当時は数円の上乗せで普及が進むのか疑問に感じていたのだが、これほどまできれいに切り替わるとは思いもよらなかった。これがエコ意識の高まりか、はたまた不況の影響かは分からない。しかし、かなり定着しつつあるこの機運は、やがて文化へと発展していくのではないだろうか

▼中には高級ブランドのエコバッグを手にする人もいるが、それはそれご愛嬌。インフルエンザの定着は遠慮するとして、環境保護意識の拡大定着には期待したい。待ち受けるのは、荒れ果てた世界よりも緑豊かな世界の方が良いに決まっている。(茨城・HS)

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