コラム

2009/12/24

笑顔で許せるゆとりを(群馬・HM)


▼「お米がちょっと柔らかいけど大丈夫ですか」と念を押されたが、かまわず豚焼き肉丼を注文した。出てきたのは、柔らかいを通り越しておかゆのようなご飯。乗っている豚肉もメニューの写真とは明らかに違う。写真の肉は厚みもあり1切れが大きい。しかし目の前にあるのは、ひいき目に見てもただの細切れ肉。家の近くの日帰り温泉施設。お湯もいいが、ご飯も安くておいしいので気に入っていただけにガッカリした

▼楽しくない食事を済ませて温泉へ。体を洗っているとなんだか寒い。冷風が吹いてくる。露天風呂へ出る扉が開いている。閉めるが、少しするとまた冷風。露天へ出入りする人がきちんと閉めてくれない。食事のこともあり、イライラしながらちょっと見ていると、きちんと閉める人は本当に一握り。10人に1人ぐらいか

▼観察している範囲では、若い人よりも年配の人の方が閉めない。それぞれの会社に行けば、それなりのポジションの人だろう。自分で開けた扉はきちんと閉めてほしいものである

▼疲れを癒そうと思って行った温泉で少々不愉快な思いをさせられた。不機嫌な気持ちの中で、景気が悪くなる、世の中が悪くなるとはこういうことかとも思った。温泉施設に、もっとゆとりがあれば、あんな食事も出ないだろう。ゆとりがないから世知辛くなる。それは相手を不愉快にする。そういうことの積み重ねが世の中全体の雰囲気につながるのではないか

▼こちらも人のことは言えない。たまたままずかった食事、ちょっとしたマナー違反。目くじらを立てるようなことではない。笑顔で許せるゆとりがほしいものである。(群馬・HM)

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