コラム

2010/01/13

「虎の子」の技術力(群馬・HM)


▼今年の干支は寅。非常に困った。干支が寅で困る人も少ないと思うが、実は大弱り。くだらないことだが、数年前から、その年の干支を食べる、という企画をスタートさせた。まあ単なる遊びである。急に思い立って始めたのが亥年。子年は苦労したが、何とか食用のものをインターネットで入手した

▼そもそも虎を食べる地域があるのか、というとどうも世界的に見てもなさそうだ。中国では虎の骨を漢方薬にしたそうだが食用にはしていない。イメージ的にはまずそうだ。しかも虎の数は減少している

▼全世界で現在の生息数は3500から4000頭程度とも言われている。19世紀から20世紀初頭は10万頭はいたと考えられているようで、減少どころか激減である。種類によっては、動物園で飼育されている方が頭数が多いものもあるようだ。冗談でも食べてみたいなどとは言えない

▼さて新しい年の幕開けだ。筆者の小さな悩みなど、取るに足らない不透明で不安を含んだスタート。1年後、世の中が、建設業が、自分たちがどうなっているのか想像もつかない。こういう時こそ、しっかりとした施工、安全管理、地域貢献といった地道だが、まっとうな仕事が求められる時と思う。建設業者にとって骨太な技術力こそが企業の背骨。それは大切な「虎の子」であり、決して「張り子の虎」であってはならない

▼そう、虎を食べる話だった。これはトラフグかトラギスあたりで良しとするか、それとも虎柄のお菓子でも食べて手を打つか。残念だがそれぐらいしか思いつかない。さて、他の干支でも厳しいものがあるが、楽しみである。(群馬・HM)

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