コラム

2010/01/18

腹持ちのいいパン(山梨・SA)


▼先日、県内で食品工場を新設する業者を取材した。現在稼動している工場で生産しているパンを、お土産にいただき、あまりの展開に恐縮した

▼パンをいただいたからではないが、担当者はとても丁寧な印象だった。話の中で「これは美味しくないパンです」と、販売者からは到底聞くことはないであろう言葉が、なんとも強い印象に残った。その問題のパンは、米粉100%でできていて、縦約10センチ、長さ約25センチほどの長方形のパン。これは何と、ご飯約10杯分の量に相当するそうで、持つとパンとは思えないズッシリとした重さがある

▼このパンの用途について話を聞くと、小麦粉アレルギーの子どもにもパンを食べてもらえるようにと、インターネットや生協などで販売をしているそうだ。このパンから作るパン粉からコロッケなども作れることから、関連した惣菜も販売している

▼取材の際、担当者から何か調理方法があったら教えて欲しい―との提案があったので、試しに調理を試みた。そして完成したのが、パンを一口サイズに刻み、フライパンで炒った後、すり胡麻を振った「お菓子」。一口サイズなため、スナック菓子を食べるように食が進んだのだが、皿半分以上を残して満腹になった。細かく切ったものの、米密度の高さとボリュームに胃が圧倒された

▼工場建設の取材に出かけたはずが、ほとんど商品の話で時間が過ぎてしまったそんな日だった。この工場建設も12月から始まり、来年4月からの開業を目指す。富士山五合目でも売っているこのパンは、これからも様々な場面で目にするかも。一度、調理の上で、ご賞味あれ。(山梨・SA)

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