コラム

2010/01/22

分かり易い説明が大切(茨城・MK)


▼国土交通省霞ヶ浦河川事務所では、事務所独自の取り組みとして「工事広報優良工事」の表彰を行っており、昨年度対象工事の表彰式を今月12日に行った

▼この表彰は、工事の目的や効果などを広く一般の人へ周知する「工事広報」について工夫や努力が顕著な施工者をたたえるもの。受注者から取り組みを募り、優秀と思うものを事務所の安全協議会の出席者に投票してもらい決定する。今回は10社が11件を応募、上位3社が受賞した。受賞者は今後3年間、総合評価で加点される

▼受賞各社の取り組みを見ると、築堤工事を請け負った会社は、着工前に関係者から工事に関する要望を聞き、工事看板を夜間にも対応できる全面反射規制板に変更。工事の流末水路の清掃を着手前、中期、完成時の3回行った。地域に配布したパンフレットは、工事の内容などを図面を使って分かりやすく解説。現地には、作業員だけではなくそこを訪れた人も気軽に利用できる休憩所も設置し、釣り人や散歩に来た人に利用された

▼そのほかの受賞者の取り組みも、工事看板に工法を写真やイラストで分かりやすく紹介したり、外国人が現場近くを訪れる場合もあるため英語と中国語で注意を呼び掛けたり、段差があることを注意する看板を透明にして看板の後ろも見えるようにするなど、工夫を凝らしている

▼これらを見ていると、工事は、地域や住民のために行っていることを分かりやすく説明することが、いかに大事か考えさせられる。社会的にはまだ厳しい目が注がれている建設業界だが、こういった活動が広まり、認知度が向上することをおおいに願っている。(茨城・MK)

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