コラム

2010/01/26

年始恒例の新星探し(茨城・HS)


▼昨年末、スポーツ界にまた10代の新星が誕生した。バンクーバー五輪のスピードスケート代表に選出された、北海道札内中の高木美帆選手。まだ中学3年生の女子生徒だ。優勝1種目、3位2種目と堂々の成績で、1000mと1500m、そして団体追い抜き代表の座を勝ち取った

▼前回のトリノ五輪では、フィギュアスケートの浅田真央選手が年齢規定で出場きなかったが、高木選手はこれをクリア。懸案の高校入試も、高校側が調整して試験を前倒しすることとなった。本番のカナダの地では何の憂いもなく実力を発揮してくれるだろう

▼その高木選手、スピードスケートで史上最年少となる15歳での五輪出場を決めただけでなく、女子サッカーでも北海道地区選抜に選ばれている。中学校ではサッカー部に所属し、日本サッカー協会が有望選手を集める合宿にも参加しているほどのスポーツ万能少女だ。きっと他のスポーツをやってもかなりの線までいくに違いない

▼昨年の10代のスポーツ選手といえば、ゴルフの石川遼選手一色だった。そうえいば石川選手がプロの参加する大会で優勝したのも15歳の時。最近「ハニカミ王子」の愛称を聞かなくなったのは、実績あるプロに対して失礼とメディアが気付いたからだろうか

▼さて今年は何人の新星が現れることだろう。こうした期待も年始ならではのもの。「今年はこの人がブレイクする」などと予想してみても、大概は外れてしまうものだ。それでもついついやめられないのは楽しいから。政治経済が暗い話題で持ちきりな分、せめてスポーツ界は明るい話題が尽きないことを願わずにられない。(茨城・HS)

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