コラム

2010/02/01

言葉の大切さ改めて痛感(山梨・TH)


▼「言葉」は大変難しい。何気なく使っていた言葉の中に思い違いをしていた、正しく理解できないまま使っていた、解っているつもりだったが上手く説明できないものが多々ある。日常生活の中に、そんな言葉がどの位あるのかと探してみると、意外に多いことに痛感する

▼例えば、「林と森」。辞書で調べてみても、木が群生している、たくさん生えている所など、あまり違いはない。イメージでは林が、比較的小規模の群落を指すことが多い。森は多くの木がこんもりと生い茂った場所で林よりも高さと奥行きがある。林は人工で森は自然に思える。こういった差異だろうか

▼建設資材でもまぎらわしいものがある。「トタンとブリキ」。どちらも薄い鋼板だが、大きな違いはメッキ材の相違だ。トタンは亜鉛、ブリキは錫を使う。しかし、理解が出来ないのが、亜鉛は錫よりもさびやすい性質なのに、錆びやすいはずの亜鉛メッキのトタンが屋根材に使われる点だ

▼そのほか、言葉選びが難しい職業もある。その一つは政治家。間違った発言、上手く説明できないと、これは致命的になる。その一言ですべての信用を失う。最近、政治家が報道番組でゲスト出演している姿を多く見かける。与党議員と野党議員、言葉はよく似ているが、同じ政党でも、意見や考えが違う。国民にとっては大きな不安要素になる

▼今夏は参議院総選挙が行われる大事な年。特に単独過半数をねらう民主党の動向が、連日報道され始めた。政権が替わり、今後の国の方向性が示される大事な選挙。立候補者の発言やこれまでの行動を見極めることが、我々国民にとって大切になる。(山梨・TH)

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