コラム

2010/04/09

ノート本ブーム(茨城・KK)


▼新年度が始まった。市内の小中学校、高校では昨日、今日あたりが入学式のピークなのか、少々大きめの真新しい制服に身を包んだ新入生と思しき子ども達を見かける。カバンの中の教科書や筆記用具、そして、真っ白なページのノートが希望に満ちた彼らの門出を象徴しているようだ

▼「ノート術」を指南する本のヒットが続いている。書店をのぞいても『東大合格生のノートはかならず美しい』(太田あや著・文藝春秋)、『情報は1冊のノートにまとめなさい』(奥野宣之著・NaNaブックス)のノート本ヒット番付・東西の横綱と言えるベストセラーのほかにも多くのノート本の類が並んでいる

▼学生と社会人とでは、ノートに対する考え方も当然違ってくる。『東大合格生の…』は?文頭をそろえる?インデックスを活用など、知識をいかにわかりやすく、見やすく整理するための「7つの法則」を提唱している。これが社会人になると、仕事に役立つデータやアイデアの記録が求められる。学生のノートが過去の記録なら、社会人は未知の事柄を対象にする

▼「講義内容や黒板の文字を完璧にノートに書き写す学生は、えてして成績が良くない」―昔からよく言われることだが、大脳生理学の見地からも証明されている。最も覚えやすく、忘れにくい、効率の良いノートのとり方は、キーワードを使ったり、グループ分けしたりしてまとめるシンプルな方法だという

▼ノート術の悩みは『東大合格生の…』の「7つの法則」の「?オリジナルのフォーマットを持つ」の一節で解決だろう。各自が工夫して、一番使いやすいやり方を決めればいい。 (茨城・KK)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら