コラム

2010/04/19

プチ登山で英気を(山梨・SA)


▼新緑の候、さわやかな風が心地よい。胸膨らむ季節だ。先日、日頃の運動不足を補うため、たまには徒歩で出かけないかと父に誘われ、地元のお祭りに出かけた。天気予報でその日は晴れ、了解した

▼お社のある場所は、山梨県笛吹市松本の大蔵経寺山トンネル付近の中腹部分。神社の名称は天狗神社で、地元では「お天狗さん」の愛称で親しまれ、お祭当日の午前0時から、神社の金札が販売されることで有名。ほんの少しの間だが、お祈りをする場所までは、軽い登山が必要なのだ

▼今から、約ウン十年前の若い頃に上った時は、随分楽しかったが、父共々、空の青さとは裏腹に、体力不足が否めない。しかし、見知らぬ人と交わす挨拶で励まされる。山を登り初めてから約20分程、お社を目の前にする。付近では、なぜか年配の方々ばかりで、達成感か、楽しそうに話をしている。盗み聞きは良くないが、聞こえてしまう大きな声に少し耳を傾けると、「ここからの甲府盆地を眺めに毎年来ることで、まだまだ長生きできそうな気がする」と、大きな励みと受け止めた

▼下山の際、缶ビールを片手に上機嫌な年配者とすれ違い、「今日は天気がいいね」と、元気に声を掛けられたが、その後無事、お社には辿り着いたのだろうか。同時に、気になったのは、上りの際に度々小休止を繰り返していた父の様子。若干感慨深い時間だった

▼春は梅、桜、桃と花便りが届く。各地で、春の到来を祝う祭が行われている。無念にも、体の節々に痛みは出たが、心身共に十分な英気を養った。芽吹く季節の到来に心から感謝し、日々挑んで行きたいと思う。。(山梨・SA)

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