コラム

2010/05/08

ゴルフ用具規制への対抗(新潟・HT)


▼昨年、最年少賞金王となった石川遼君はもとより、ライバル池田勇太のマスターズ初出場での予選通過、タイガーウッズ19番ホールで、まさかの連続OBなど、最近、何かと話題の多い男子プロゴルフ。日本の男子ツアーも開幕した。今シーズンから新たに、ボールにスピンがかかり難い『アイアン、ウエッジの溝規制』がスタートし、その影響に注目が集まっている

▼用具に関する規制といえば2008年にクラブフェース面の高反発規制が、アマチュア競技にも導入されたのが記憶に新しい。導入前には「競技に参加しないアマチュアには、関係ないこと」とたかをくくっていたが、現在、店頭に並ぶのは、全てがルール適合品である。溝に関しても、同様に、今後、一般ゴルファーにも影響してくる

▼高反発規制の導入後、シャフトのバリエーションの増加にも目を見張るものがある。あるゴルフ店の店員は「高反発規制の導入により、ボール初速に規制がかかったことで、よりシャフトやクラブ形状の開発が進んだ」と話す

▼ゴルフにおける飛距離には▽ボール初速▽打ち出し角度▽バックスピン量―の『飛びの3要素』と呼ばれる定義があり、これが飛距離を左右する。これまでは、いかに強く反発させ、初速を上げるかが重要視されていた。しかし、ここに壁ができたため、その他の2分野で、より、効率よく飛ばす方法として、シャフトやクラブ形状が進化したのだそうだ

▼はたして、公共事業費の削減という大きな壁の前に、今の建設業界は、対抗する術はあるのだろうか。壁を越え、より飛躍する新たな建設業界の姿に期待したいところだ。(新潟・HT)

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