コラム

2010/05/14

五月病とメンタルタフネス(茨城・KK)


▼ゴールデンウィーク明け頃から、大学の新入生に見られる通称「五月病」の症状に悩まされる人が増えるという。新社会人の場合は、新人研修が終わって実際の仕事を始めた後の6月頃に症状が出ることが多いため、最近では「六月病」と呼ばれることも

▼「やる気が出ない」「食欲がわかない」といった一般的なものから、頭痛や不眠症など重い症状を呈することもある。長引くと、うつ病へ移行することもあり得るから注意が必要だ。真面目で几帳面、内向的な人がかかりやすいと言われる

▼先月行われた米男子プロゴルフツアー・マスターズトーナメント。昨年予選落ちした石川遼選手のリベンジ、5カ月間のツアー出場自粛から復帰したタイガー・ウッズ選手の復調ぶりへの興味から、いつも以上にテレビ中継に見入った。印象に残ったのは、優勝したフィル・ミケルソン選手をはじめトッププレーヤーのリカバリーショットの見事さだ

▼のっているとき、絶好調のとき、人は何も考えないものだ。精神的、身体的にリラックスしチャレンジ精神にあふれている。優勝を争う選手は切り換えが速い。そのホールがボギーでも、そこで断ち切り、失敗を次のホールに持ち越したりはしない

▼五月病、六月病にかかったとしたら、「自分をほめてあげることだ」と某カウンセラー氏。新しい環境や人間関係にしっかり向き合った結果なのだから。「頭の中を考えで満たすと、バットの中は空洞になる(米大リーグの元名選手ヨギ・ベラ氏)」失敗しても何事もなかったかのように先に進む。いかに無心になれるかがメンタルタフネスのカギのようだ。  (茨城・KK)

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