コラム

2010/05/19

貴重な対話による一言(群馬・KS)


▼簡単に、手軽に、身近に活用でき新しいコミュニケーションとして定着しつつある「ツイッター」。今や世界各地の利用者から発信される「つぶやき」が魅力となりビジネスシーンでの利用や消費者が情報共有する場としてその活用の幅が広がっている

▼投稿できる文字数は140文字以内と、短くて気軽。さらに登録している友人のコメントが新着順に羅列され、気になるコメントに返信できる。鳩山由紀夫総理大臣も利用するなど有名人のコメントに気軽に返信できることでも親近感がわくようだ

▼便利で気軽だからこそはまるネット。しかし、顔が見えない匿名だからこそ言える楽しさとモラルを越える怖さがある。壁画、絵巻、手紙、電話などからネット回線へと変化し続けるコミュニケーション。画面との対話が当たり前の社会だが、対話で必要とされる瞬発的な発言力や言葉遣いはどこで養われるのだろうか

▼「ぐずぐずしてれば日が暮れちまう!」そんな罵声に「すみません!」と返答するやり取りを聞いたのは、学生時代に生活したアパートの改修工事を見ていたとき。工事期間中はスケジュール通りの作業を進めるため、このような作業員の声をよく耳にした。指導する立場からの声に意図と思いやりを感じる。当時、携帯電話でのやり取りが多かった筆者はあるべき「対話」を見た気がした

▼もちろん罵声などは好きではない。ただ、思ったことを、目を見て直に伝えることは最も人とのつながりを感じやすい。ネットも便利で楽しいが、言葉を操る人間だからこそ、一言一言の言葉を重んじ対話を大切にしたいと切実に思う。(群馬・KS)

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