コラム

2010/06/01

超大型補強の結果は(茨城・MK)


▼初夏を迎えたヨーロッパで、今期のフットボールシーズンがほぼ終了し、各チームの成績が問われる時を迎えた。昨夏に推定2億5000万ユーロ(約350億円)もの超大型補強で話題を集めたスペインの名門レアル・マドリードはどうだったか

▼国内リーグは宿敵のFCバルセロナに次いで2位。ヨーロッパチャンピオンズリーグは16強止まりだった。チャンピオンズリーグの決勝の舞台は本拠地のスタジアムだっただけに、関係者の落胆はいかばかりか

▼昨夏の補強で注目が集まったのはクリスチアーノ・ロナウド選手。彼に投じた移籍金が史上最高の9600万ユーロ(約127億円)だったからだ。ロナウド選手は多くのゴールを決めて活躍したが、彼の?ユニフォーム?も大活躍だった。マドリード市内だけでも120万枚も売れたという。ユニフォームは1枚85ユーロ(約1万1900円)、売上総額は1億2000万ユーロ(約145億円)だ。これだけでも移籍金を上回る。全世界にファンを抱えるレアル・マドリードであるため、世界中で一体、何万枚売れているのか。すごい投資対効果だ

▼チームのペレス会長はマーケティング重視の制作で知られる。昨夏もロナウド選手だけでなくブラジル代表のカカ選手などのビッグネームを獲得している

▼確かに投資効果はあった。一方、成績は冷徹な事実を残す。ライバルのバルセロナはチャンピオンズリーグこそ連覇を逃したが国内リーグは優勝。試合内容も関係者から評価された。このことをレアル・マドリードの関係者そしてファンは、どういう気持ちで受け止めているのだろう。(茨城・MK)

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