コラム

2010/06/03

夢と希望を自力でつかむ(埼玉・YW)


▼総会シーズンも概ね終わろうとしているが、建設業界だけではなく他のあらゆる団体が戸惑いを示している状況が伝わる

▼そもそも疑問なのは、主義・思想の異なる者に対してわずか半年、1年前とはぜんぜん違う態度をとる、具体的には政権が変わるとなぜ擦り寄るのか理解できない。多くの国民も同様かもしれない。去年推薦したがわずかな期間で何も起こさない、悪いことをしないのに何故遠ざかるのか、何故逆に接近するのか、無節操の恥も外聞もないとはこのこである

▼通常ならば、今度は頑張り一緒に勝利の美酒を分かち合おうとなるはず。しかしどうもそうではない。総じて関係団体は勘違いしていることがことの始まり。自らの力と英知があれば、政権がどうなろうと関係ない。言い方を変えると、権力に依存しないと、生存が難しいと思いこんではいないだろうか

▼先日、ホリエモンこと元ライブドア社長の堀江氏がテレビで、「私は夢の宇宙ロケットへのエンジンを順調に開発している」と宣言。「皆さんを政府よりうんと安い1億円で宇宙に連れて行きます」と夢を語った。他の参加者は、政府や国にまったく頼らない、あてにしないで自らの発想で生きている―ともちあげた。続く言葉が面白い。どこかの団体のように政権に擦り寄るコロコロ変わる人達とは違うと絶賛

▼考えると、景気が悪くなると製造業は新商品開発、商店は安売りのPRなど工夫して自らの力で切り開いている。いっぽう建設業、医師会などは権力に接近することを念頭に置いているフシが見受けられるのだが。権力に依存することなく自活する発想が先では。(埼玉・YW)

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