コラム

2010/06/05

逆境は大きなチャンス(長野・SK)


▼今年も建設関連団体の総会が開かれた。気付いてみると10年前の顔ぶれがガラット変わっている。世代交代によると思われるが、倒産や廃業も実に多い。10年前は会場に溢れんばかりの人で大賑わいだった。今は閑散として来賓の数の方が多いと思われるほどの団体も

▼心に残る言葉がある。「人生は思い通りにはならないが、壁を自己チャンスだと思い喜んで進んできた」「どんな難関が立ち塞がっても必ず突破口はあるものだよ」。また、「景気がいい時は無駄や浪費はしない。ボーナスも例年通りにしていた。好景気の次は必ず不景気に転じるものだ。その時が恐ろしい。だから社員も景気のいい時は、儲かっているのにボーナスが少ないと不平不満を言っていたが、不景気の今でも例年通りのボーナス払うことができている」。説得力がある

▼建設業の人は口が悪いが根がやさしい。「夜中に妻が突然吐き出して倒れ、急いで背中に負ぶって、医者に連れて行った。背中が濡れたが、気にしないで吐いていいぞと言ったよ」「妻が癌で、助けたい一心で良い医者を探して、東京の病院に毎日連れて行ったが、駄目だった」と眼を潤ませる

▼また懇親会に遅れた筆者に「アー良かった。来ないかと心配だったよ」なんと嬉しいやら気恥ずかしいやら。筆者が事故で顔が膨れていたとき、親身になって「どうした?大丈夫だったか」と身体を摩りながら「しかし良かったな。協会から花輪出すとこだった」。思わず目頭が熱くなる

▼「えッ、私が死ぬと花輪がでるのか?」内心複雑な思いだった。今あの方、あの人はどうされているのか振り返る今日この頃である。(長野・SK)

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