コラム

2010/06/17

カーナビの落とし穴(埼玉・HS)


▼カーナビの便利さは、使った人なら誰でも実感する。ドライブなどに行く場合、到着予想時間が標示され、予定が立てやすい上に、道路地図が必要ないので安全運転にもつながる。最近は、本体が小型化され取り外しも可能で、自転車や歩行モードにまで機能が進化し、普及率が50%近くになった

▼しかし、昨年末にカーナビの落とし穴を体験。久々に走った首都高速中央環状線で、実際に車は首都高速の山手トンネルを走行しているのに、カーナビは地上の「山手通り」をナビしている状態…

▼カーナビを購入したのが平成20年3月で、山手トンネルが開通したのが平成19年12月なのに、地図データに反映されていないことが判明。どんなに便利なカーナビでも、地図データが古いと役に立たない事を痛感した。その後、地図の更新データをメーカーのサイトからダウンロードして行い、問題は解決

▼ただし、新たな問題が発生した。本年3月に開通した、首都高速の西新宿JCT〜大橋JCT間は、開通後10日程度でダウンロードデータに反映されたのに、同時期に開通した圏央道の桶川北本ICが反映されたのは、5月の連休明けと遅れ。さらに、同じく3月に開通した国道17号上尾道路に至ってはいまだに反映されていないのだ

▼カーナビの地図データは、主要民間施設やコンビニに至るまで詳細に記録されて、その精度の高さにはメーカーの技術力と企業間競走の厳しさが読み取れる。あわせて、首都圏の主要な幹線道路が毎年のように開通を迎える状況を見ると、カーナビを購入したオーナには「永遠のデータ更新」が義務化され、気が遠くなる思いである。(埼玉・HS)

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