コラム

2010/06/19

マニュフェストの中身(茨城・MK)


▼自民党の茨城県連がこのほど「ローカルマニフェスト(茨城県版)」をまとめた。「本当の県民利益を追求します」を掲げ、医療や福祉、県土づくりなどの分野で施策を示している

▼このローカルマニフェストと昨年の総選挙で民主党が示したマニフェストを比べて大きく異なるのは、公共事業に対するスタンスだろう。自民党県連では「コンクリートは人のために!」として必要な公共事業を復活させ、地域経済の活性化につなげますと宣言。社会資本を形成する有効な公共事業への投資を促進し、地域経済の活性化につなげますとしている

▼公共事業以外の分野でも違いが明らかだ。多くの議論を巻き起こした子ども手当や授業料無料化については「理念なきバラマキ」と指摘。地方に負担を転嫁し、将来に負担を課すことになると指摘する。一方で、保育所の整備や幼児教育の無償化、地域の特性や創意が生かせる子育て交付金の創設など、実効性のある一貫した子育て支援を提唱する

▼昨年夏に政権が代わり、政策が代わった。それによって、景気が良くなり、仕事が増え、私たちの暮らしが豊かになったというならば歓迎すべきことだろう。実際はどうだったのだろうか。公共事業や子ども手当だけではなく、雇用、経済、医療、年金政策などの結果が問われる

▼マニフェストは政権公約である。夢のような政策なのか、実現可能でより良くなる政策なのか、国民にとって重いものである。参議院議員選挙が来月に近づいている。各党のマニフェスト、さらには打ち出される政策をよく吟味して投票しようと思う。一票が我々の生活を変える。(茨城・MK)

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