コラム

2010/06/23

身近な服装からエコを(群馬・II)


▼最近、家電量販店を巡っていると、冷房機器のコーナーが拡大してきた。暑がりなせいか、徐々に暑くなる気候に、団扇や冷たい飲み物で対応できなくなって来ている。だが、昨今の環境問題やエコの観点から、冷房機器の使用を控えている施設が多くなり、暑がりには困った季節である

▼昔から日本は、高温多湿で汗をかきやすい環境だ。暑さ対策として、緑のカーテンやドライミストなどを設置し、体感温度の低下や視覚から涼を得られるようにする所が増えてきた。さらに、着るものにも目を向けたクール・ビズも浸透し、見た目の暑さも緩和されてきている

▼近年の地球温暖化で平均気温も上昇していることから、スーツを着こなしづらい環境になっている。だが、人と会う場合などは、導入が難しいと思うが、汗だくになりながら背広を着るのは、見ていてあまり健康そうに見えない。この習慣がさらに浸透してもらいたいものだ

▼海外では、日本のように服装についての制度などが有るのだろうか。一部の国では、クール・ビズと同様の取り組みを行っている地域はあるそうだが、なかなか浸透していないそうだ。現在のビジネス服は、何十年も前から確立されてきたものだ。このスタイルを5、6年という短い期間で変更するのは、難しいことだろう

▼服装を替えただけで、エコになるのか―と思う人もいるだろうが、「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉もあるので、何かしらの効果は確実にあるはずだ。クール・ビズは、改めて道具を用意せずに出来るエコなのだから、積極的に習慣づけていくのも良いのではないだろうか。(群馬・II)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら