コラム

2010/06/24

書き順の意味について(埼玉・TN)


▼先日、何のテレビ番組か忘れたが、文字の書き順についてクイズが出題されていた。「書き順なんて、あまり意味がないんじゃないの?」そんな風に思いながら観ていた。番組ではその成り立ちまでは放送してなかったが、疑問に思ったのでヤフー知恵袋で調べてみた

▼ベストアンサーに選ばれていた理由によると、書き順は約2000年前の中国で毛筆を書きやすくするために発達したそうだ。そのため、楷書の場合は日本と中国では同じ漢字でも順番が違っていたりすることもある。要するに読めれば良いと記述してあるが、順番を守れば文字が綺麗に書けるという利点はあるとしている

▼しかし、文頭でも触れたが、書道など文字をくずして書くときはルールを守らなければならない。なぜなら一般的な書き順で書かないと読めなくなると回答。例えば、分かりにくいかもしれないが「本」という漢字。楷書は「木+一」の順で書く。くずすときは「大+十」と書いたり「一+4+点」と動かす

▼これらの順番は、当然、文化・芸術を学ぶ次元の高い場合にも必要な知識であるはず。日常レベルでも、普段使う文字の背景は、知っておくべきなのではと思った

▼「年長者の言うことはよく聞きなさい」と言われる。小さいころ理解出来なかったことが、年齢を重ねると納得出来たりすることがある。年長者でなくとも他人の考えがすべて正しいとは限らず、時代や環境により変わる。書き順は、大げさであるが、人生に置き換えてみると道筋を付けるとする点では一緒かも知れない。一見、無意味と思える物事の背景を知ることは大切だとあらためて感じる。(埼玉・TN)

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