コラム

2010/07/17

歩道は何のため?(新潟・YY)


▼車通勤で使う国道は、歩道がない区間があり、人、自転車、自動車が混在する道路をしばらく通らなければならない。道の両側には民家の塀が迫り幅員も十分とは言えない。特に冬場は路肩に除けた雪の分、道幅は狭く、歩行者も運転手もお互いの行動に注意しつつ目的地を目指す

▼最近は要所で歩道整備が行われており、十分とは言えない幅員だが、歩行者道と車道の区分ができただけで、自動車を運転する側にとっても、きっと歩行者にとっても気持ちに余裕が生まれているのではないだろうか

▼歩道に乗り上げて停車、駐車している車をよく見かける。運転者が携帯電話で会話中の車。近くで用事を済ませるため運転者が離れた車。日中ずっと駐車していると思しき車など様々だ。なぜ車道ではなく、歩道にわざわざ駐停車するのだろう。それは、車道を走る車に対し走行の邪魔にならないよう配慮しているため。でも、歩行者や自転車に対しての配慮は?

▼時折車で通過するある国道では、道沿いの会社前に専用駐車場から溢れた自動車が歩道いっぱいに鎮座している。歩行者は、車道へ一旦下りて「通せん坊」をやり過ごす。車椅子の人、目の不自由な人がこの歩道を利用することもあるだろう。近くには小学校もある。せっかくの歩道もこれでは、意味がないどころか、状況によっては、危険性が増す

▼筆者自身を顧みても、車の運転者である時、夜間のライト、走行スピード、駐停車などへの行動原理が対自動車となりがちだ。優先して気を配るべき相手は、交通弱者でなければならないのに。マナーだけでは片付けられない問題である。(新潟・YY)

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