コラム

2010/07/23

実際に動いて納得!(茨城・KK)


▼「自己啓発書には行動がない」―よく言われることだ。経済評論家の勝間和代氏にいたっては著書『断る力』(文春新書)で「自己啓発書の類は古今東西同じようなもの」と手厳しい。「読むだけのマニアから、何かひとつでも実行してみること」とも

▼水戸市の建設会社の安全大会で、健康管理士・スポーツインストラクターの小久保晴代氏が『その日の疲れはその日のうちに解消!!』と題し講演した。「人間の体は薬など外からの治療も必要だが、少々のことは自分で治せる治癒力がある」とのコンセプトで、ストレッチやリラックス法など実技を交えた指導が好評を博している

▼会場の聴衆とともにふくらはぎ、首、肩のストレッチを実演。「老廃物を運んでくれる血流の促進こそが脳梗塞、心筋梗塞の予防に絶大の効果」の説明に、思わず膝を打った。小久保氏の各ポーズをデジカメで撮影、カードにした。「仕事の疲れが出る午後2時、3時頃にストレッチを」―小久保氏の訓えを守ろうとの思いで

▼キッチンのレンジ周りにほこりがあると、油がそのほこりにくっつき固まる。人間の体も同じ。カロリー過多になって血管の中に脂肪が入り血液に混じる。糊の役目をするのが疲労物質でありタバコなのだ!高血圧、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞のメカニズムをわかりやすく教えてくれた

▼「何事も気構えで決まる」、「メンタル的なことこそが能力発揮のカギ」―精神論ももちろん大切だ。「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」(山本五十六)座学ではない実技をともなった講演に教育の真髄を見た気がする。(茨城・KK)

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