コラム

2010/08/31

効果的なPR手法を(茨城・HN)


▼茨城県土木部では「なるほど公共事業」と題して、公共事業の有用性をホームページなどでPRしている。各項目とも公共事業の効果が一見して分かるように見出しや写真、文章でまとめられ、プリンターで印刷してみるとA4版1枚の枠に収まる。手にとって見ても実に分かりやすい

▼だが、このホームページを県民に見てもらうには、なかなか一筋縄では行かないのが現実。せっかく良いものをつくっても、これを見てもらう有効な仕組みづくりが無ければ、宝のもちぐされ。ホームページへの誘導が課題となる

▼ことし7月28日、中国の格安航空会社「春秋航空」が茨城―上海間のプログラムチャーター便運航を開始した。開港当初はソウルと神戸便のみで危ぶまれていた路線数も、今回の上海便に加え、スカイマークが年度内に札幌と名古屋の就航を発表するなど順調に見える。ただ、その利用客は東京などへ向かう団体客が多い。茨城県内での観光と滞在が課題となる

▼以前、県幹部にインタビューした際、こんなことを言っていた。「地域資源の発掘も、これからのまちづくりに欠かせないキーワード。各地であまり知られていない歴史やエピソードを掘り起こし、資源として発信することが、まちの魅力になる」

▼茨城空港をはじめとして、これまで苦労して完成させてきた県内の公共施設。これを、ただ完成させるだけでなく、効果的に内外へその有効性をPRしていくかの仕掛け作りが重要となる。公共施設を立派に仕上げるまでが、建設業者の役割だが、これをいかにPRしていくかは、行政は当然だが、業界も一役買うことも必要では。(茨城・HN)

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