コラム

2010/08/03

誉められるということ(茨城・HN)


▼職場体験してみたい優良企業をランキングする番組がTV放送されていた。そのランキングで堂々の1位を獲得した企業が航空会社のANA。同社では、「グッドジョブカード」なる制度を実施しているそうだ

▼この制度は、普段一緒に働く仲間の良いところを発見して誉めたり、感謝の言葉をカードに記入して投稿するもの。その番組でANAを訪問したテレビ局のアナウンサーも、不意打ちのグッドジョブカードに、思わず「この会社に入社したいかも」と涙目。心底嬉しいようすだ

▼世の中には、国内、国外を含め、さまざまな賞がある。文学や絵画、歌、演技、ノーベル賞。さらには国から与えられる褒章など。自治体でも、子育てを支援する優良企業表彰や、環境に配慮した企業を表彰する制度、そして優良建設業者を表彰する制度がある。茨城県では、今年度も優秀な成績で施工した企業43社とその技術者5人を7月27日に表彰する。市町村も、4分の1程度がこういった制度を実施している

▼だが、裏を返せば4分の3が未実施ということ。その理由を聞いてみると、「表彰するほどの大きな工事がない」「工事の数が少ない」といった回答。また、市町村によっては表彰式を実施していても、受賞者の公表を控えているところもあり、実に閉鎖的だ。これも、談合など負のイメージが付きまとう建設業、公共事業悪玉論の影響なのか

▼誰しも、誉められれば次も頑張ろうという気持ちになる。思っていた以上に感動した、テレビ局のアナウンサー本人がその良い例である。自治体は毅然とした態度で表彰制度を確立してはいかがだろうか。(茨城・HN)

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