コラム

2010/08/10

W杯の勝敗を分けた背景(茨城・MK)


▼少し前の話題で恐縮だが、サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会が終わった。優勝したのは前評判が高かったスペイン。準優勝のオランダも期待に違わぬ快進撃だった。一方で注目されていたブラジル、アルゼンチン、イングランドなどは結果を残せず敗退

▼栄冠に輝いたスペインは華麗なパスワークなどが注目されたが、守備も良かった。初戦こそ0対1で苦杯をなめたが、決勝トーナメントの4試合はすべて1対0で勝利。ファンとしては攻撃サッカーを見たかったが、何より結果が問われる大会なので仕方がない

▼一方、期待外れに終わった国や選手に足りなかったのは、良いコンディション、そしてチームとしてのまとまりだったように思う。厳しい国内リーグ戦が大会前まで続いたイングランドやイタリアなどは選手のコンディションが良くなかった。ブラジルはリードされるとひっくり返すパワーがないような感じだった。アルゼンチンはマラドーナ監督が注目されたがチーム戦術の緻密さが少なかった。メッシ選手など個人の力量は素晴らしいが、チームとして機能しないと最高峰の舞台では勝ち抜けないのか

▼これらの国とは違い期待されていなかったのが日本だったが、堂々のベスト16入り。個々の選手の力は世界のトップクラスには及ばないが、チームワーク、ハードワークで戦い抜いた

▼期待に違わず勝ち抜いた国。前評判は高かったが結果が出なかった選手。良い意味で期待を裏切ったチームなど、プレーの中身や試合結果だけではなく、勝敗を分けた背景を多方面から分析してみるのも面白い趣向である。(茨城・MK)

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