コラム

2010/08/18

暑い夏ならではの楽しみ(茨城・KS)


▼うだるような猛暑が容赦なく続き「暑い、暑つい」という言葉があいさつのように飛び交う。しかし見渡せば、暑い夏ならではの至極の楽しみがたくさんあるものだ

▼まず、甘いタレで食が進み、元気が湧いてくる「うな重」。幕末の発明家であった平賀源内が、近所のうなぎ屋に売り上げアップの相談を持ちかけられて考案した「土用丑の日」は今でも健在。もともと夏バテしやすいこの時期には土用しじみ、土用卵など?精の付くもの?を食べる習慣があったようで、源内が思い付きでうなぎも取り上げたところヒットしたそうだ

▼冷たいアイスもこの上なくおいしい時期だ。常磐線常陸多賀駅前(茨城県日立市)にある創業80年以上の老舗「かどや」のアイスクリームとソフトクリームが格別。今まで食べたどの味とも違うクセになる美味さで、店主に訳を尋ねても企業秘密。筆者はにわかファンで知らなかったのだが、4年前まで扱っていたアイスキャンデーが一番人気だったとか

▼背筋も凍るような怪談もまた一興。今、怪談の主役、妖怪たちが夏バテ知らずで元気。漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、水木しげる氏の出身地である鳥取県境港市ではこのほど、妖怪らが市民と一緒に日本中を盛り上げようと、水木しげるロードで決起集会を開いたそうだ。ちょうどNHK連続ドラマ「ゲゲゲの女房」の相乗効果もあって、平成20年の年間観光客数172万人超えに期待が高まっている

▼話はそれたが、素晴らしい四季のある日本だからこその夏。ただ「あつい、アツい」と嘆くばかりでなく、夏ならではの楽しみを存分に堪能しようと思っている。(茨城・KS)

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