コラム

2010/10/05

高速道路で魅力をつなぐ(茨城・KM)


▼B級ご当地グルメの祭典「B―1グランプリ」が先月開催され、甲府名物「甲府鳥もつ煮」が、日本一に輝いた。B―1グランプリは、各地の町おこしグループらがつくる社団法人「愛Bリーグ」が、B級ご当地グルメのブランド化、地域活性化を目的として開催しているもの。初の首都圏(神奈川県厚木市)開催となった今回は、2日間で過去最多の約43万5000人が訪れた

▼青森県八戸市で平成18年に開催された第1回は、出展10団体、来場者1万7000人だったが、年を追うごとに人気が増加。メディアの注目も増し、優勝すれば経済効果も抜群。今回はB級グルメで活性化を狙う46団体(24道県)が参加した

▼B―1グランプリと同年に始まり、ことしで5年目を迎えた調査がある。「ブランド総合研究所」(東京港区)による「地域ブランド調査」である。これは消費者が各都道府県や市町村に抱く認知度や魅力度、イメージなどを数値化したもの。この調査において2年連続(21・22年)1位に輝いたのが北海道。その裏で茨城県は2年連続最下位となった

▼茨城県の魅力度は100点満点中なんと7点。北海道の68点には遠く及ばない。ほかの北関東2県を見てみてみると、やはり群馬県が10・2点で41位、栃木県が8・3点で45位と下位になっている

▼北関東3県がいずれも40位以下にいる以上、協力しなければ勝ち目はない。北関東3県の魅力度を単純に合計すると25・5点で大阪(7位)の次に滑り込める。来年春に全線開通する予定の北関東自動車道が3県をつないでくれる。このタイミングを逃してはならないだろう。(茨城・KM)

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