コラム

2010/10/08

当たり前のことを続ける(茨城・KK)


▼ヨーグルト、きのこ、酢大豆、ココア、しじみエキス…ずいぶんと健康にいいと言われる食品、サプリメントの類を試してきた。今はゴマをご飯にかけ、寝る前に青汁を飲むのが日課だ

▼「健康になりたかったら、テレビの健康番組を観ないことです!」―発言の主は医学博士・中原英臣氏。テレビなどのコメンテーターとして、医学の最新情報や健康についてわかりやすく解説する氏の人なつっこい笑顔をご存知の方は多いはず。建設会社の安全大会で『医者しか知らない危険な話』と題した講演を聞いた

▼血管の断面がテレビに映し出され、サラサラの血が流れたり、ドロドロの血が流れたり…「現在の技術では血管の中を画面に映すことは不可能!」と中原氏。「だから、血液をサラサラにする黒酢健康法などには根拠がありません」「外科のドクターが手術前の患者さんに『あなたは黒酢を飲んでいますか?』と聞きますか?」と続ける

▼巷間あふれる医学的根拠のない健康法、健康食品、健康器具を次々に俎上に載せ「お金と時間の無駄!」と断じた。中原氏の推奨する健康法は?ウォーキング?太らないこと?タバコを吸わないこと?野菜を食べること―あまりに当たり前過ぎる話にいささか拍子抜けした

▼「『よし、明日から歩くぞ!』張り切るのは結構だが、無理せず週3日、30分でいい」「どんな健康法も効果があるのはやっているうちだけ」「健康法は生活習慣にしてこそ意味がある」と中原氏はたたみかける。続けることは誰にでもできる一方、誰もできるわけではない。一番難しいこと。当たり前のことを淡々と続けたいものである。 (茨城・KK)

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