コラム

2010/11/09

ごまかしより興味の喚起(茨城・KM)


▼玩具製造メーカーとして知られる?バンダイが8月31日の「野菜の日」にちなみ「お子様の好きな野菜、嫌いな野菜は何ですか?」とのアンケートを実施した。「好きな野菜」男女総合トップはトマト(27・2%)。男女別でもトマトはそれぞれの1位となっており、ダントツの人気を獲得。「嫌いな野菜」は、男女総合でピーマン(27・0%)がトップに。男女別でもやはりピーマンが1位となった

▼野菜ソムリエのKAORU氏は「好きな野菜のトマトやにんじんは、品種改良などで甘さを追及したものが多く出回り、ジュースなどの加工品も増えていることが人気の一因」と。「味覚が未発達な子どもは、ピーマンやなすなどの苦みや青臭さ、独特の食感により苦手意識を持ってしまいがち」と分析している

▼幼いころ「食べ終わるまで席を立つな」と親や教師に注意されたものだ。何を言われても食べることが出来なかったのは未発達な味覚のせいだったか…。どうすれば筆者が野菜を食べるか、調理法を変えたり、小さく刻んだり、親が腐心していたことを思い出す

▼ここ数年、安全で安心な食品を求める流れから家庭菜園がブームになっている。土に触れる楽しさなども追い風になったようだ。また菜園は、子どもが「旬」を知るための教材としても注目を浴びている

▼子どもは押しつけられると反発する。興味を持てば言われなくても手を伸ばす。自分で育たものは、たとえ嫌いでも「食べてみようかな」という気持ちになるのは子どもばかりではない。調理でごまかすより、プランターをひとつ置いてみる方が得策のような気がする。(茨城・KM)

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