コラム

2010/12/28

新たな気分で正月を(本社・JI)

新たな気分で正月を

▼電子レンジが動かなくなった。温めるだけの機能しか持たないシンプルな物だが、我が家にある家電製品の中で最も古く、実に14年の長きに渡り毎日のように活躍してきた。しかし、その内部ではゆっくりと老朽が進んでいたのだろう。ついに不動のものとなった。毎日使う機械が無いというのは不便なため、その日のうちに家電量販店で新商品を購入した。

▼政治の世界では、自民党が長く政権を握っていた。財政再建を旗印に、小泉政権時代から公共事業費の削減は始まり、毎年約3%ずつ減っていく中で、建設業界としては将来的にどこまで減少し続けるのか懸念されていた。そのゆるやかな下降の流れを、昨年政権を獲得した民主党は一気に押し進めた。

▼22年度予算における公共事業費18%減は衝撃的だった。しかし、これだけ大胆な政策を行ったにも関わらず財政も経済も復活の兆しは見えない。財源は乏しいままだ。地方経済も依然として厳しい状況が続いている。もう今年も終わるが、やがて来る新年は日本経済の上昇の始まりであってほしいものである。決して、終わりの始まりであってはならない。

▼購入した電子レンジにはスチームオーブン機能が当たり前のように付いているので、さっそくハンバーグを作ってみた。フライパンで焼くのとはまったく異なり、中がフワフワと柔らかい。肉の味も凝縮されている。おそらく来年の我が家ではオーブンが大活躍するだろう。

▼電子レンジを変えただけなのだが、新たな気分で正月を迎えることができそうだ。本年も読者の皆様には大変お世話になりました。また来年もよろしくお願いいたします。(東京・JI)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら