コラム

2010/12/01

娘の成長と共に(群馬・AN)


▼師走に入り愛娘がもうすぐ6カ月になる。首も座り、手足もバタバタさせ、ケラケラと声を出して笑うなど、毎日の成長が著しい反面、変な仕草も覚え始め、今は鼻下を伸ばすのがマイブームのようす。ただ、仕事から帰り、娘の愛くるしい姿を見ると1日の疲れが一気に取れてしまう

▼桐生市の小学6年生が自殺した問題で、学校側はいじめがあったことは認めたものの、自殺との因果関係については否定した。その児童は、母親のために一生懸命編んでいたマフラーで命を絶った。痛ましい限りである

▼おしなべて、いじめを簡単に考えている節があるようだが、いじめを受けている本人の心境からすると計り知れない苦痛であり、いじめを受けている親からすれば「いじめをなくしてほしい」「なんとかしてほしい」と痛切に思うのは当然だ

▼先日、取材で安中市のめがね橋を訪れた。めがね橋は、世界遺産登録を目指す「富岡製糸場と絹産業遺産群」の1つ。橋に上がるには、階段を昇らなければならないが、筆者は息を切らしながら、やっとの思いで橋上へ到着。一方、近くにいた小学生は平気な顔

▼娘もどんどん成長し、また新たな仕草を覚えるだろう。そして、風邪をひいたりして心配もかけるだろう。しかし、それで一喜一憂できることは親として幸せなこと。亡くなってしまった児童の声を、その両親はもう二度と聞くことはできない。新しい年を迎えるが、こうした事件が決して起こらないことを祈ってやまない。大きくなった娘とともに将来参加することになる運動会で息切れせず走れるよう「運動を続ける―を新年の目標にしてみようか。(群馬・AN)

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