コラム

2010/12/14

明るい新語・流行語に期待(茨城・MK)


▼?ユーキャンが選ぶ今年の「新語・流行語大賞」がこのほど発表された。大賞は「ゲゲゲの〜」。マンガ界の大御所ともいえる水木しげるさんの妻・武良布枝さんの自伝「ゲゲゲの女房」がNHK朝の連続ドラマで放映され評判を呼んだ。印象深いタイトルと極貧生活からサクセスストーリーへと転じていくようすが共感を呼んだ

▼新語・流行語大賞には60の「ことば」がノミネートされたが、大賞以外の上位10作品を見ると、聞いたことがあることばが並ぶ。「いい質問ですねえ!」は、ジャーナリストの池上彰さんがニュース解説番組でゲストの質問に使い、ニュース番組としては異例の高視聴率を上げた。そのほか、女子だけの飲ミニケーションである「女子会」、アイドルグループの「AKB48」、漫才コンビのWコロンによる昭和の寄席をほうふつとさせる「ととのいました」などがランクイン

▼さびしい流行語もあった。「無縁社会」である。所在不明の高齢者の問題が話題になったが、NHK制作チームが報道した「無縁社会」は、これまでの血縁や地縁という絆を社会が失いつつあることを突いた

▼ノミネート作には特別賞もあった。「何かもっている…それは仲間です」。受賞者は早大野球部主将の斎藤祐樹投手で、42年ぶりの優勝後のあいさつで述べた。サーカーワールドカップ南アフリカ大会で脚光を浴びた日本代表の本田圭祐選手も「もってる」と発言。活躍した選手のことばだけに印象深いものだった

▼新語や流行語は文字通り世相を現す言葉だ。来年は明るい流行語が数多く出てくることに期待したい。(茨城・MK)

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