コラム

2010/12/15

相関する群馬と茨城(群馬・HI)


▼私事で恐縮だが、筆者の妻の両親の出身県は群馬と茨城である。団塊世代の2人は東京で就職。同じ職場が縁で結婚した。その後2人は、父の出身である群馬県に生活の拠点を置いた

▼母は所用で帰省の際、はじめは茨城で一泊せざるをえないという状況だったが、道路網の整備とともに所要時間は短縮されていった。最近ではもろもろの高速道路を利用していたが、それでも日帰りで行くためには、かなり朝早い時間に家を出なければならなかった

▼その理由は、距離である。高速道路利用といっても最寄りの上信越自動車道のインターチェンジ(IC)から藤岡ジャンクション(JCT)を経由し関越自動車道で東京方面に向かい、終点から東京外環自動車道を東へ向かい、三郷JCTから常磐自動車道に乗り換え水戸に向かうルート。外環道では渋滞に巻き込まれることも多く、所要時間が予測できなかった

▼北関東自動車道の開通が、来年3月19日に決まった。茨城と群馬の両県庁間を、一般道利用で約4時間30分かかっていたものが約2時間で結ばれる。驚きの近さである。現在は、最後の未開通区間である太田桐生ICから佐野田沼IC間18・6?の工事が急ピッチで進められている

▼高速道路を整備した東日本高速道路宇都宮工事事務所が行ったアンケートによると、北関東3県の人に、北関東道を利用してどの県に行きたいかを聞いたところ、群馬県人は茨城が1位、茨城県人は群馬が1位と、相関関係であることがわかった。40年前に相思相愛となった両親。群馬と茨城のカップルが、身近でもさらに増えるかもしれない。(群馬・HI)

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