コラム

2011/02/23

みんなガンバレー!(新潟・TH)

みんなガンバレ!

▼第83回センバツ高等学校野球大会の出場校が決まった。新潟県からは日本文理高校と佐渡高校の2校が選出された。新潟県勢は、夏の甲子園で2年連続ベスト8入りしており、近年活躍が目覚しい。今回も活躍を期待して、テレビの前から声援を送りたいと思っている。

▼さて、実はもう1校、そのセンバツ大会で気になる学校がある。部員は全員1年生、創部わずか1年での史上最速出場を決めた岡山県の創志学園だ。創部1年目の創志野球部は、みな中学時代無名の選手たちばかり。昨夏の県予選は1回戦でコールド負けの惨敗。甲子園出場など夢のまた夢であったにちがいない。

▼だが、彼らはそこでくじけることなく、その悔しさをバネに猛練習を積み、昨年秋の中国大会では準優勝を勝ちとった。並々ならぬ努力があったのだろう。ただひたむきに毎日練習を重ねた結果が、史上最速で甲子園出場の実を結んだ。

▼自慢ではないが、実は筆者も学生時代バトミントンだが同様の経験をしたことがある。そこは監督さえ、全く期待していない弱小チームであった。だが、そんな自分達に関心のない監督を見返してやろうと、いつしか部員が一丸となり、思春期にも係わらず、時には女子ということも忘れ、毎日鬼のような練習量を重ねた。

▼そのかいあってか、なんと我ら弱小チームは、最終的に大きな大会で表彰台の一番上に立っていたのである。本当によく頑張った。あれから随分月日がたったが、最近、最初からあきらめムードで物事に取り組んでいないだろうか。センバツで頑張る選手達の姿に声援を送りつつ、元気と勇気を改めてもらった。(新潟・TH)

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