コラム

2011/03/25

クールジャパンを止めるな(茨城・KS)

クールジャパンを止めるな

▼巨大な規模で世界にその名を轟かすアメリカの音楽祭典、グラミー賞。53回目となる今年は、日本人アーティストが4人受賞する快挙を成し遂げた。ロックギタリストの松本孝弘氏、クラシックピアニストの内田光子氏、共演のアルバムが受賞したジャズピアニストの上原ひろみ氏、同じく参加作品が受賞の琴演奏家の松山夕貴子氏。幅広いジャンルで世界に認められるのは率直に誇らしい。

▼グラミー賞に続いて、2月27日に開催された映画のアカデミー賞でも、俳優の渡辺謙氏が出演する「インセプション」がノミネート。そして「忠臣蔵」がハリウッドでリメイクされることも決まった。他にもマンガやゲームなど日本の文化芸術パワーは力強く、世界でも好評を博している。いわゆる?クールジャパン?は加速中だ。

▼1月にヨットとマラソンで地球一周という偉業を達成したタレントの間寛平さんは、ゴール時に「日本は素晴らしく幸せな国」と話した。また、戦場カメラマンの渡部陽一さんも、日本製アニメの海外での人気の高さを説いていた。世界を見聞してきた者だからこそ、その言葉には説得力がある。

▼昨年の国内総生産(GDP)、日本は長年定位置だった世界第2位の座を中国に譲ることになった。しかし、上に着いたら下がるのは当たり前で、それでも第3位だ。悲観せず明るく前向きにいきたい。

▼ただ一つ、目をつぶりきれないのが相撲の八百長問題。?SUMO?と英語化されるほどグローバル化したゆえに社会的影響は大きい。早く腹の内をさらけ出し、浄化してほしい。クールジャパンを決して止めてはならない。(茨城・KS)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら