コラム

2011/03/29

言霊の幸(さき)わう国(茨城・KS)

言霊の幸(さき)わう国

▼言葉には不思議な力がある。日本では古くから、いかなる言葉にも魂が宿っており、声に出した言葉が現況に影響を与えているといわれてきた。いわゆる?言霊?である。また、聖書にも「はじめに言(ことば)あり。言は神とともにあり。言は神なりき」とある。大地震から2週間が過ぎた。日本はたくさんの温かく力強い言霊で溢れた。

▼13日夜、官首相は「過去も厳しい状況を乗り越え、平和で繁栄した社会をつくり上げてきた。今回も国民が力を合わせ、乗り越えることができる」と伝えた。そしてアメリカのオバマ大統領も「友情は揺るがない」と?トモダチ作戦?を展開。強大な米軍が即座に駆け付けてくれた。

▼芸能界では俳優やミュージシャンらが「自分にできることを」と続々とチャリティを行う中、お笑いコンビ、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんは20日、自ら被災地である茨城の北茨城市を訪れ、「復興がんばっぺ!」と救援物資を手渡した。

▼表立つ芸能人だけでなく、ネット上では見ず知らずの世界中の人たちが、日本に祈りと共に言霊を投げかけている。「日本人はすごく働く人々だからすぐ復興できる。それに世界で最も技術が高く、勇気もある」「日本の耐震技術はすごい。東京のビルが全然壊れていない」「荒れ果てたコンビニで誰も物を盗もうとしない。きちんと並んで買っている。大好きな国。早く復興しますように」「自分が彼らのために何ができるのか考える。だって日本が大好きだから」。

▼日本はこうした逆境を乗り越え、これからさらにたくましく、魅力ある美しい国になっていく。これら言霊のとおりに。(茨城・KS)

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