コラム

2011/04/16

野球漫画『タッチ』(山梨・TN)

野球漫画『タッチ』

▼東日本大震災の影響で開催が危ぶまれた第83回選抜高校野球大会は、東海大相模高校の優勝で幕を閉じたが、「がんばろう!日本」をスローガンに入場料収入の一部は義援金として被災地に送られるなど話題の多い大会となった。またプロ野球も今月12日セ・パ同時に幕を開けた。

▼野球と言えば、中学生のころ『タッチ』という漫画を読んだ。この作品は、あだち充氏・画で週刊少年サンデーに連載された。一卵性双生児で兄の上杉達也と、弟の上杉和也、そして彼らの隣に住む朝倉南の3人を巡る恋愛と野球をメーン繰り広げられる青春ストーリー。

▼アニメはもとより実写の映画も製作され、単行本は全26巻発刊。通常版や完全版、ワイド版などを含め6500万部以上を売り上げている。ちなみにタッチという言葉は、英語の感動するという意味と、南を甲子園に連れて行くという夢を叶えるのが、和也から達也に代わることから、バトンタッチから来ている意味もあるとのこと。

▼その当時は、夢中で読んでいたが、すがすがしいだけ話のイメージしかなかった。しかし最近読み返してみると、きちんと読んでいなかったのかな―と思う箇所ががかなりあることに気付いた。

▼たとえば、達也は和也に髪型や表情を変えると瓜二つになることから、顔を似せ和也に変装するシーンがある。そこで達也は「さすが双子だけのことはある。どうみても和也だ。…しかし、この顔は疲れるなァ…」とつぶやいている。和也は、野球部のエースで4番、成績優秀だが、その裏では大分無理をしていることを匂わせるセリフ。このように読み返してみるのも面白い。(山梨・TN)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら