コラム

2011/04/23

アンパンマンは誰だ(新潟・TH)

アンパンマンは誰だ

▼最近気づくとつい口ずさんでいる曲がある。何を隠そう「アンパンマンマーチ」だ。ここ1カ月のうちに、「アンパンマンのマーチ」をラジオで幾度か耳にした。最初は子ども達に向けてなのだろうと思って聴いていたが、よく聴くと大人も勇気づけられる曲だ。『そうだ〜うれしいんだ〜生きるよろこび、たとえ胸の傷がいたんでも(中略)ああアンパンマン〜 やさしい君は、いけ!みんなの夢まもるため〜』。

▼被災地で救援活動にあたっている自衛隊や、インフラ整備等の復旧活動を行っている人などを報道で見たり、緊急車両と書かれたトラックや作業車などを目にすると、このアンパンマンマーチを思い出す。

▼だが、アンパンマンはいろんな場所にいるらしい。テレビ番組で、被災地で足の悪いおばあさんが津波から逃げるときに、見知らぬ男子高校生から避難所までおぶってもらい、その上、おばあさんのズボンが濡れているからといって、自分のズボンを脱ぎ、そのズボンをおばあさんに穿かせてくれたという話を伝えていた。また、避難所でおじいさんが「これからどうなるんだろう」と不安げにつぶやいた際に、隣にいた学生が「大丈夫、僕らが大人になったら、絶対元に戻しますから」と、おじいさんの背中をさすってあげていた、という話を聞いた。どの話も思わず目頭が熱くなる。

▼世の中には頼もしいアンパンマンがたくさんいるものだ。今日もどこかで自分なりに被災地を応援したり、支援している人達だってアンパンマンではないだろうか。

▼そこで、最後にもう一曲。「アンパンマンたいそう」から…『アンパンマンは君さ〜力の限り〜』(新潟・TH)

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