コラム

2011/04/27

クリーンエネの推進を(群馬・SS)

クリーンエネ推進を

▼いかに無意識に使い続けてきたか改めて思い知らされている。地元ラジオのトップニュースは東京電力が「原則不実施」を表明するまで連日計画停電情報という編成だった。CMでも節電・節約を呼びかけている。

▼3月10日までは電力が足らなくなるなどとは頭の片隅にも置いていなかった。電力は何もないところから沸いてくるもの。そこにあるもの。あって当たり前のもの。おそらく深層心理ではこのように意識していたのだと思う。遅まきながらここまで無頓着で浅薄な自分を恥じ、悔いている。

▼電気のない生活をわずかながら体験した。いつもは温風が吹いているはずなのに寒い。シグナルが青になれば進める交差点も注意しなければ進めなくなった。帰宅してテレビも観られない。夕食後の入浴も午後10時までおあずけ。いかに電力に支えられた生活を過ごしてきたか意識できた一時だった。そんな状況を過ごしたが隣家では昼間の停電中もテレビで情報収集を図っていた。自家太陽光発電で電力を賄ったという。

▼近年は太陽光発電システム設置者に補助金を出す自治体が増えている。これまでは漠然といいことなんだなと思っていたが考えが変わった。これは推進しなければならない。太陽光だけでなくありとあらゆるクリーンエネルギーを活用しなければならない時代を迎えた。

▼時宜にかなった事業を群馬県太田市が単独で計画している。1・5メガワット級のメガソーラーを設置し、発電した電力を公共施設で活用する。電力の地産地消の精神で将来の観光の目玉にするという。新エネルギー時代のモデルケースになる。(群馬・SS)

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