コラム

2011/05/11

変わらないことが魅力(群馬・AN)

変わらないことが魅力

▼観光庁の主催で毎年、魅力ある日本のおみやげコンテストが開催され、今年も応募総数755品目の中からグランプリをはじめとする各賞が選出された。このコンテストは、品質やデザインに優れた魅力的な日本のおみやげを通じ、日本の魅力を海外へ伝え、日本への来訪促進を目的としている。

▼魅力とは、人の心を引きつけて夢中にさせる力を意味する。このコンテストへの応募が755品目もあるということは、魅力ある商品を選ぶコンテスト自体に魅力があるといっても過言ではなく、まさに人を引きつけてやまない企画と言える。

▼では、建設業の魅力とは―。大手ゼネコンのホームページに新入社員の声を掲載した『わたしが建設業界に決めた理由』というコンテンツを見つけた。建設業に魅力を感じ、業界入りを決めた理由が書き綴られており「形に残る仕事がしたい」が大半を占めるなど、ものづくり産業としてまだまだ捨てたものじゃないと改めて認識させられた。

▼京都大学などの不正入試問題が大きく報道され、携帯電話と『Yahoo!知恵袋』の悪用は記憶に新しいところ。その『Yahoo!知恵袋』に建設業の魅力について「『仕事が形として残る』と『施設が完成した時の達成感』以外に魅力はあるのか」といった質問があった。

▼その質問に対するベストアンサーとは別に「その2つが魅力だと思うなら、無理に増やすことはないでしょう」との回答があった。言い換えるならば、産業として絶えず、現代まで残る建設業への深い魅力は、いつの時代も決して変わることはない。そのことこそ、建設業の魅力なんだと。(群馬・AN)

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