コラム

2011/05/26

あたり目&ルールとマナー(埼玉・YS)

あたり前&ルールとマナー

▼現代人が未だ体験・経験したことの無い、地震・津波・原子力発電所放射能汚染。天災・人災事故からもうすぐ3カ月。ようやく復旧の緒に立って来たかに見える。しかし、ここにきて「あたり前&ルールとマナー」が被災地を含めテレビ、新聞などで報告されている。

▼その1つ目はボランティア活動。日本人にも根付いてきたこの活動もあたり前になって来たが、受け入れ側の思惑からどうも順調ではないようだ。2つ目はマナー&ルール。これも被災地の方々の心情をよく理解しないで作業を進め、各所で作業が中断されるというケースもあるようだ。

▼先月のウイークエンド、JR高崎線に乗り、たまたまこのあたり前&マナーとルールにピッタリの光景に遭遇した。座席の女子高校生たちは、特に席を乱さず座っている。この状況に対し、50代半ばの女性数人が、いちゃもんを付けたのだ。

▼「今の子は席を譲るって気持ちがないのよね―」「たいして疲れている訳でもないのになんで座っていのか分かんないわよね」と、あたり前のような発言を連発している。しかし、女子高生が座っている席は優先席ではなくかつカバンは床に置くなどルールは守っているように見える。それでも自分たちが年を取っていて若い子が座っていることに納得がいかないようだ。

▼間違っても常識的な場で、個人の主観を「あたり前」として、常套句に使って欲しくない。場所をわきまえたマナー&ルールを身に着けてほしいのは、こういった場の大人ではないか。今、被災者は想像以上にナーバスになっているはずだ。人をおもんばかる事を学びたい。(埼玉・YS)

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