コラム

2011/05/28

節電進むプロ野球(山梨・TH)

節電進むプロ野球

▼震災でプロ野球パリーグの、千葉ロッテ・QVCマリンフィールドと、東北楽天のクリネックススタジアム宮城が損傷してしまったものの無事復旧。もっかセ・パ交流戦に入り楽しみな展開になっている。

▼セリーグも、球場自体に大きな被害は出なかったものの、開幕日は大きくずれ込んだ。海江田、高木の両大臣らが東京電力の東北電力管内以外での開催と、同管内でのナイター開催の自粛などを要請。これに選手会の新井貴浩会長も、ストライキを辞さない覚悟で延期の再考を求めた。これにより同リーグは2度に渡り、開幕を延期した経緯がある。

▼そのほか、震災の影響として節電対策が始まった。その一つとして延長戦規定に「3時間半ルール」が設けられた。これは試合開始から3時間30分を越えて9回を越える新しいイニングに入らないというもの。プロ野球ファンにとっては、試合の駆け引きなども加わり賛否両論だが。

▼節電の影響が試合中に出てしまっていることは非常に残念。エラーが増加し、試合が大味になった気がする。特にドーム型球場は、天井が白くフライが上がったら、取りづらい。ボールの色を変えるなど工夫してほしいところだ。

▼各球場内の照明減灯、ドーム型球場では冷房の設定温度を引き上げるなど、節電対策を行っている。これまで少なかった地方開催の試合が増加した。しかし地方の小球場では入場者数も限られ、実入りは少ない。この状態がしばらく続けば各球団とも運営に影響が出るかも。今後選手のメジャー流出も避けられないだろう。日本を元気にするため、プロ野球を面白くするためにも節電に励みたい。(山梨・TH)

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