コラム

2011/06/02

日本のリスタート(埼玉・HK)

日本のリスタート

▼埼玉県では、民間施設緑化の取り組みに対し補助金を交付している。また、個人を対象に「1人1本植樹運動」なども行っており、街の緑化運動に前向きだ。こういった緑化の推進は、名称は違っても多くの自治体が推進している。

▼あくまで個人的な活動なのだが今年、バジルの種とトマト、ゴーヤ、ローズマリーを植えた。毎日水をやりながら、バジルの新芽出現をまだかまだかと待ちわびていたが、先日ついに新芽が顔を出した。そして、今日までに芽は10ほど確認できている。トマトも花のつぼみが確認できる。小学生以来、全くといっていいほど土いじりをしたことがなかったのだが、育てることの楽しさを改めて味わっている。

▼桜はとうに散り、夏が迫っている。節電しながら汗を拭っている頃には、植物たちも開花するまでに成長しているだろう。こんな小さなことでも楽しみがあるのだから、都市を造り育てる建設業者はどんな気持ちで街を見るのだろうか。そんな彼らのことが無性にうらやましく思える。

▼東日本大震災の影響で被災地を中心とした日本の「リスタート」が声高に叫ばれる昨今である。今はまだ被災者の仮設住宅の建築がはじまったことで復興の種が蒔かれたばかりだ。今後、新しい日本をデザインした花が咲くに違いない。

▼そして、地質調査によって地が固められ、建築業によって新たな都市という実がなるのも遠くない未来である。そこに緑化事業や、新たなエネルギーを利用した試みが多くあるべきだと思う。少しずつ自粛ムードも落ち着いてきた。この機を、日本そして建設業の新たな出発と考えてみてはどうだろうか。(埼玉・HK)

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