コラム

2011/06/10

適度な運動で生活改善(茨城・NI)

適度な運動で生活改善

▼1カ月で体重が5?増えたせいなのか異様に体が重い。日々の運動不足か不摂生のせいだろう。この時期は緑も濃くなって、その雰囲気が食欲を誘う。何かと自粛ムードもありなんだか寂しい気もするが、この時期は心が揺るれ季節だ。

▼筆者は2001年に設立した10代から30代までの男女で構成するバスケットボールチームで監督兼選手として、週5から6日のペースで練習に打ち込んでいる。貴重な経験として、熱心に取り組んでおり、充実した時間だ。

▼しかし、東関東大震災で使用していた体育施設の照明や周りの窓ガラスが一瞬にして粉々に割れ、天井が落下して倒壊。周辺の施設も外壁や内装、躯体の歪みから耐震性が危ぶまれ、電気設備や機械設備の故障なども重なり続々と使用が阻まれた。奇跡的に大きな損傷を免れた体育館では、これまで通り開放していたが「公平性を欠く」との苦情により使用を禁止。

▼これまで当たり前にできていた運動や生活が目の前から失われ、その空いた穴をどのように埋めればよいのか、3カ月が経過しようとしている今日も答えを模索している。最近、筆者は運動不足を解消しようと緑を眺めながらのウォーキングをはじめたが、生活サイクルを取り戻すには長い時間がかかりそうだ。

▼震災被害の大きかった岩手や宮城では、現在でも余震が頻繁に起こっている。東京電力の福島第一原子力発電所の問題についても世論は、政府をはじめ関係機関が「真実を語らない」と不安視する。今、私たちにできることは、震災によってたまったものを消化するための適度な「運動」ではないだろうか。(茨城・NI)

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