コラム

2011/06/28

まちづくりはトータルで(茨城・KM)

まちづくりはトータルで

▼先月25日JR水戸駅南口に「エクセルみなみ」がオープン(第1弾)した。これまでのエクセルは衣料品が中心、エクセルみなみは食品と家電を中心にし棲み分けを明確にした。エクセルみなみの核となるビックカメラは今月23日にオープンした。南口側はコンボックス、サウスタワー、エクセルみなみと活気が溢れる一方、北口側は空きビルが目立つ。

▼5月の水戸市長選挙で初当選した高橋靖新市長は、学校や市有施設の耐震化・整備に取り組むほか、県都復権を目指した産業・経済振興策に力を注ぐことを表明。また本庁舎が被災したことに伴い、仮設庁舎を三の丸の旧県庁跡地に整備したい考えを打ち出し、県の内諾を得た。この実現で北口活性化の一助になる可能性もある。

▼北口活性化の起爆剤として期待されるのが、大工町1丁目地区の再開発事業。大工町交差点の南東側約1万5000?に住宅棟やホテル棟、業務棟、駐車場棟で構成する再開発ビルを建設する。

▼しかし、同地沿線の国道50号側の利用方法が気になっている。朝、駅から西に向かう同線は左側1車線がバス専用になる。これは別に問題無いのだが、大工町交差点手前で、多くのバスが左側のバス専用レーンから1車線跨いで、右折レーンに進入する。交差点前のバス停から右折レーンまでに十分な距離が無いため、バスが車道をふさぐ形になり、一般車両の車線が渋滞する。

▼まちの活性化は施設が完成しただけでは成立しない。周辺の動線も考えた上で、いかに市民が動きやすくなるか。さまざまな垣根を越えて、みんなで考えていかなければ、本当の活性化にはつながらない。(茨城・KM)

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