コラム

2011/07/02

自転車に乗れた日(新潟・SS)

自転車に乗れた日

▼3年間前に購入した子供用自転車の補助輪がようやく取れた。日頃あまり自転車に乗らず、タイヤの空気は半分抜けかかった状態だっが、自分よりも小さい子がスイスイと補助輪なしの自転車を運転しているのを見て悔しかったらしく、自ら練習をすると言い出した。

▼レンチで補助輪を外し体を支えながら練習するが、怖いのかペダルを漕ぐ足に力が入らない。うまく乗れない悔しさは分かるのだが、支えながら並走する体力にも限界があり、なにか良い方法は無いか思案する。

▼自転車の練習には、ペダルを外してしまい地面を足で蹴って慣れさせるのが良いという記事を目にして、しばらくペダルなしの自転車で練習させることに。ペダルなしの自転車で家の前の道路を懸命に往復し、一週間後自信がついてきたのか、ペダルを装着したいと申告してきたので、ペダルを装着し数回の補助で、多少ふらつきながらもなんとか自転車に乗れるようになった。

▼誇らしそうな長男の顔を見ていると、同様にうれしい。自転車に乗れるようになるということは、自分の成長を大きく実感出来る最初の出来事かもしれない。歩けるようになった時のことは覚えていないが、自転車に乗れたときのことは鮮明に覚えている。娘が大きくなっても自転車に乗れたときのことは覚えているはず。

▼次に自分の成長を実感出来るのは、逆上がりだろうか?それともプールで25m泳ぐことだろうか?大人になるにつれて、自分には出来ない、向いていないと最初から諦めモードの己を反省しつつ、これから様々なことに挑戦することになる子供を少しうらやましく思った。(新潟・SS)

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