コラム

2011/07/06

ラインの見極め(群馬・AN)

ラインの見極め

▼7月24日のアナログ放送終了を前に、実家もようやく地デジ対応の32型液晶テレビを購入した。家電量販店で6月初旬に購入したものの、配達は同月下旬となり、移行前の駆け込み需要時期と多少重なったようだ。購入時は幸いにも底値状態で、希望のメーカー・形式などが思った以上に安価で手に入れることができた。

▼底値となった理由の1つとして、東日本大震災の発生があるとのこと。東日本大震災後の消費自粛による影響で、各店とも売れ行きがダウン。需要を見込んで仕入れた多数の在庫が余剰し、各店で値を下げざるを得ない状況に陥ったのだという。

▼しかし、その後は、地デジへの移行月を控えた駆け込み需要を受け、販売価格が上昇傾向にあり、価格情報サイト『価格・com』の価格変動履歴を見ると、徐々にではあるものの上昇しつつあるようだ。最安値で購入したと思って喜ぶ母にその話をすると「よし!」と非常に満足していた。

▼高さ634mと世界一の自立式電波塔となる『東京スカイツリー』は今年12月の完成を目指し、大林組の施工で建設が進められている。東京スカイツリーの足元は一辺約70mの正三角形で、上に向かって徐々に円形に近づきながら、高さ約300mで正円に至る目を引くデザイン。

▼あまり価格を意識し過ぎると『安物買いの銭失い』の恐れも出てくる。自分自身に『このラインまで』といった上限または下限の見極めが重要で、その中でデザインや機能性などを総合的に加味する必要がある。では建設業界におけるこのラインの見極めはどうか―。ダンピングが続く今、その答えは見出せないはずだ。(群馬・AN)

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