コラム

2011/08/02

入門教材を活用する(茨城・KK)

入門教材を活用する

▼小・中学校、高校では、夏休みに入った。今から想像したくもないだろうが、8月の終わりに、自由研究や工作、読書感想文などの宿題に四苦八苦しないために早くから取り掛かるよう、自らの子供時代を棚に上げ忠告しておきたい。

▼ケガもしないし木クズも出ない木工キット『リアルコンストラクション』(?タカラトミーアーツ)が注目されている。発泡樹脂製の擬似木材をプラスチック製のこぎりで切り、樹脂製のクギを打ち込むハンマーもプラスチック製。あらかじめ部材をカットしてある従来の工作キットと違い、図面は付いているものの、板と棒の状態で梱包されているだけといたってシンプル。

▼ベストセラーになった『あらすじで読む日本の名著』(小川義男編・中経出版)をはじめとするあらすじ本が売れている。世界の名著、世界の名ビジネス書・自己啓発書、日本の古典…各ジャンルのあらすじ本が発刊され、短時間で内容が把握できるという。

▼「あらすじを知ってしまったら、読む楽しみが半減する」「読んだ気になって、それでおしまいは淋し過ぎる」などの批判がある。反面、「入門書として、その本の中から、自分に必要な本を探し出し、オリジナルにあたってみる」という活用法もある。

▼文芸カセットやCDを車の中で聴いている。一流の俳優や声優の朗読には、本とはまた別の趣きがある。言わずもがなだが、映画もあらすじには違いないが、原作に負けず劣らず素晴らしい。先の木工キットに慣れたら、自分で図面を引いて、本格的な工作に挑戦したらいい。便利な時代だ。入門教材を活用しない手はない。(茨城・KK)

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