コラム

2011/08/09

一筋縄では行かないこと(茨城・HN)

一筋縄では行かないこと

▼娘が夏休みのため妻と実家へ遊びに帰省している時のできごと。これで羽を伸ばせると、くつろいでノートパソコンを触っていると、内部の処理装置を冷やすファンの音がやたら大きい。そう思った途端、パソコンの画面が真っ暗になり、電源が落ちてしまった。あまりに突然の出来事にあぜんとし、自らも硬直。

▼故障かと落胆しつつも、機種名を頼りにインターネットで現象を調べてみると、どうやら冷却ファン付近のホコリが原因のようだ。幸い、データは補完出来ていた。やはり日ごろからの点検と備えが重要だと痛感した。

▼この震災で、日本全体が防災意識の高まりを見せている。政府は、東日本大震災復興構想会議からの「復興への提言」を受けて「復興基本方針」を策定し、日本の復興に向けた足掛かりをやっと示せた格好。そんな国の判断を待ってはいられないと、独自の復興計画を岩手、宮城、福島の3県が手探りで進めている状況だ。

▼当然、その作業は簡単ではなく、難航しているようだが、国からの指示待ちと、自らの足で動く姿勢との違いは大きい。それこそ、既存の防災計画を早期に見直す手段でも良いと思う。率先して取り組むといった姿勢が重要なのではないか。

▼翌日、清掃のためにノートパソコンを分解してみた。すると、深層部のファン周辺には、大量のホコリが付着しているではないか。掃除機できれいに取り除くと、今までの動きが嘘のように快適に動く。不調な機器があったら一度クリーニングを試すと良いかもしれない。もっとも、政府の震災対応はパソコンのように一筋縄ではいかないだろうが。(茨城・HN)

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