コラム

2011/08/20

なでしこジャパンの優勝で(山梨・TT)

なでしこジャパンの優勝で

▼東日本大震災から5カ月が経過し、復興も道半ばで暗いニュースばかり続く国内情勢に、なでしこジャパンがW杯を制するというニュースは、国内を明るくさせた。

▼普段はサッカーなどに興味ない筆者もテレビ観戦でハラハラドキドキの連続だった。以前「世界一でないと駄目なんですか?2位じゃ駄目なんですか?」の発言で物議を醸し出したことがあったが、やっぱり世界一が良いんです!と感じる。

▼他国の選手に比べ体格が小さな日本選手の素早いパス回しと、決して多くないシュートではあるが、ゴール枠内を的確に捉え、少ないチャンスを確実にものにする決定力、集中力、その精神力が優勝の鍵となったのだと素人ながらに思う。

▼今回のサッカーに限らず最近のスポーツ界における女子の活躍は目を見張るものがある。団体競技では、ソフトボールも世界一に輝き、個人競技ではフィギュアスケート、柔道、マラソンなども世界トップレベル。

▼そんな中、ある書籍で、日本は女性の企業経営者や政治家が、先進国に比べて極端に少ないという調査結果を見た。確かに、女性政治家にしても客寄せパンダ的な扱いで報道される場面もよく見る。様々な見解や理由はあるとは思うが、スポーツの世界のように、もし日本の企業や政界で女性がもっと活躍し、女性ならではの感性を生かした女性起業家が登場してくれば、日本経済も変わり発展にもつながって行くのではないかと思う。日本人口の約半数を女性が占めている現状で、まだ、優秀な人たちの能力を眠らせているのではないか。そんなことを考えさせられた女子サッカー優勝だった。(山梨・TT)

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