コラム

2011/08/24

海外進出の道を(埼玉・YW)

海外進出の道を

▼自動車、電機、機械など重化学工業だけではなく中小の製造工場も海外移転している日本企業。これまでの製造企業だけではなく、アジア市場に内需産業も進出が加速しつつある。

▼日本は、海に囲まれているといった環境から、かつては、何かにつけ「島国根性」と冷やかされ、半ば江戸時代の鎖国政策でもしているかのようだった。そんなわが国も戦後、貿易黒字が飛躍的に伸び、世界に叩かれもした。それは日本製品は優れているからにほかならない。

▼資生堂、味の素、キッコーマン、ユニチャームなど日用品のどちらかというと内需産業も海外売り上げを5年前と比較し大幅に売り上げを増やし、今後中国などアジア諸国に大幅な投資を計画しているという。日本の成熟社会と人口減少を見据えて、成長が見込まれるアジアに市場を拡大することは理にかなっている。

▼ところで建設業はどうだろうか。馬淵前大臣は会見で「私がゼネコン時代も今も変わっていない」と発言。つまり、ゼネコンはもとより中小企業も海外に自らの技術力を信じて販路を見出して欲しいとのことだろう。昨今、地域を守るのは地場の建設業とし、公共事業を増やし、育成して欲しいといった在来型の姿勢が目につく。

▼埼玉県の上田知事は会見で、「公共じゃ飯は食えない、県内業者を生き残らせることはできません」と発言。そして業種に限らず海外でも商売をして下さいとするメッセージを送っている。そのために県は海外に事務所も設置するなど支援策も講じている。すでに県内各界の業者は276社も進出している。建設業も検討時期にきているのではないだろうか。(埼玉・YW)

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